日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働で運営をおこなう公共貢献施設が2013年3月に丸の内JPタワー内にオープンしました。施設の位置する旧東京中央郵便局舎は、昭和モダニズムを代表する歴史建築として知られていた5階層のビルで、その2・3階部をミュージアム・スペースとして改装し、誕生したのが「インターメディアテク」(IMT)です。この呼び名は、各種の表現メディアを架橋することで新しい文化の創造につなげる「間メディア実験館」に由来します。その活動の舞台となるのは、東京大学が1877(明治10)年の開学以来蓄積してきた学術標本の常設展示です。歴史的な遺産を、現代の都市空間のなかで再生させるデザイン技術は、「インターメディアテク」の展示の見所のひとつです。特別展示やイベントでは、大学における最先端科学の成果や各種表現メディアにおけるユニークな創造を、常設展示の世界観と融合させながら、随時公開します。この施設では、大学の主導する教育研究活動の一環として、これまでにない複合教育プログラムを実践するとともに、教育研究の成果を広く伝えるための、オリジナルグッズの開発販売もあわせておこないます。