2018.05.03
MODULE
日時 2018年5月3日(木)13:00-16:00 (開場12:15)
場所 インターメディアテク3階MODULE(モデュール)
参加費 無料(事前予約不要)
*席に限りがありますので予めご了承ください。
主催 東京大学総合研究博物館
協力 マック杉崎
2012年、ジャズを中心とした1万枚を超える個人レコード・コレクション「湯瀬哲コレクション」が東京大学総合研究博物館に寄贈されました。インターメディアテクでは2013年より、蓄音機音楽会『ジャズ大集成(サミット)』シリーズとして、その希少なSP盤を名機の音質で体験する場を定期的に設けています。第50回の蓄音機音楽会を目前に、3時間に亘る特別イベントをインターメディアテクの展示空間内で開催します。ジャズ・スタンダードの誕生と変遷をテーマに、E.M.G.社「マークIX」をはじめとする、東京大学総合研究博物館所蔵の様々な蓄音機を使用して、SP盤時代のジャズ史を振り返ります。
本イベントは、ラジオ番組「東大×ジャズ 蓄音機ミュージアム@丸の内」としてNHKラジオ第一放送で生中継されます。
【登壇者】
企画構成・解説 大澤 啓(東京大学総合研究博物館)
ナビゲーター 渡辺 裕之(ジャズドラマー・俳優)
【プログラム】
第一部(13:00-14:00)「ジャズ・スタンダードとは何か」
ジャズは文化混合の産物である。そのため、編曲や即興のもとになる定番の楽曲は、必ずしもジャズ・ソングではない。「トラディショナル」と呼ばれる作曲者不明の民謡もあれば、ティン・パン・アリー、ブロードウェイやハリウッドで作曲された歌も多い。さらに異国趣味を活かした外来の音楽が特徴的である。『身も心も』をはじめ、ジャズのレパートリーを形成したスタンダードの名演を聴き比べる。
> 曲名 『When the Saints Go Marching in』『Body and Soul』『All the Things You Are』『Autumn Leaves』
第二部(14:00-15:00)「グレイト・アメリカン・ソングブック」
20世紀アメリカ文化を構築するうえで最も重要な楽曲は、「グレイト・アメリカン・ソングブック」と呼ばれる、緩やかなレパートリーを形成する。ここでは主要作曲家を個別に取り上げ、名曲にまつわる逸話を介して、ジャズ・ヴォーカルのパノラマを試みる。
> 作曲者名 ジョージ・ガーシュウィン、ホーギー・カーマイケル、リチャード・ロジャース、コール・ポーター、ハロルド・アーレン、アーヴィング・パーリン
第三部(15:00-16:00)「作曲家としてのジャズマン」
即興を主要な奏法とするジャズメンは、ソロを演奏しながら作曲しているように見える。しかし、ジャズの急発展を支えたのは、新しい音楽概念の実験場として次々と作曲されたテーマとその構成である。ニューオリンズ時代のブルースからビバップ革命まで、20世紀前半におけるアメリカの黒人音楽史の標石となったコンポジションを紹介する。
> 作曲者名 W.C.ハンディー、ルイ・アームストロング、デューク・エリントン、ファッツ・ウォーラー、チャーリー・パーカー、セロニアス・モンク