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●本展覧会の特徴
- 日本鳥類目録改訂第8版に基づき、分類の変更された種を紹介
- 所蔵標本の中から分類や学名が変更されてきた履歴のあるものを展示
- ちょっと不思議な学名の由来
●展示概要
「種は生物の基本であり、絶対的なものである」ーそう思われるかもしれない。だが、進化を考えれば、種とは常に変わりつつある集団の、現時点での状態に過ぎない。そして、人間が「ここまでが同じ集団」と決めた恣意的な定義でもある。その種に与えられる固有の学名も、分類の変化によって移り変わる。
人間は世界を分類したがる。小型の鳥類を「ことり」で終わらせず、「スズメ」「ツバメ」などと呼び分けているのは、分類の始まりである。一方、鳥類でも遺伝子を用いた研究が進み、従来の系統や分類が大きく変化しつつある。
日本の鳥類の分類と命名については、日本鳥学会の発行する日本鳥類目録が一つの基準となる。本年度、日本鳥類目録改訂第8版が刊行され、最新の研究結果が反映された。その結果、分類上の位置付けが変わったものがかなりある。例えば日本のヨタカは東南アジア産のCaprimulgus indicusの一部とされていたが、極東の個体群は別種 C. jotakaとなった。
今回は日本鳥類目録最新版から、分類の変遷と流転について一瞥していただきたい。
●基本情報
名 称:特別展示『アヴェス・ヤポニカエ〈10〉 – 彷徨える分類』
会 期:2024年7月30日(火)- 9月29日(日)
時 間:11:00–18:00(金・土は20:00まで開館)*時間は変更する場合があります
休館日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館、ただし8月13日(火)、19(月)は開館)、 9月2日(月)から9月9日(月)、その他館が定める日
会 場:インターメディアテク3階収蔵展示室「STUDIOLO(ストレージ)」
主 催:東京大学総合研究博物館
入館料:無料
住 所:東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3F
アクセス:JR東京駅丸の内南口から徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結、千代田線二重橋前駅(4番出口)より徒歩約2分
●展示紹介ページ
https://www.intermediatheque.jp/ja/schedule/view/id/IMT0279
●お問い合わせ先
050-5541-8600
国外からは +81-47-316-2772 (ハローダイヤル)