JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク

特別展示『東京エフェメラ』のご案内

2023-04-19

プレスリリース:PDFファイル[715KB]

 この度、JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」では、特別展示『東京エフェメラ』を開催いたします。
 2020年オリンピック・パラリンピックを機に、開催地「東京」のアイデンティティが改めて問われ、国外発信を念頭に新たな東京像が形成されました。しかし、一般的に共有されている「東京」とは、多種多様な記号の集合体であり、固定された具体的なイメージではありません。本展示では、東京の渾然としたヴィジュアル・アイデンティティを捉えるべく、戦後日本独自の印刷文化の底流を支えてきた「エフェメラ」、すなわち一時印刷物を公開します。各種地図、都市計画書、行政報告書、デザインマニュアル、各種報道、宣伝広告、ポスター、チラシ、国外向けパンフレット、観光ガイドなど、ミュージアムや図書館には残っていない、広範囲に亘る「東京」関連資料を新しい観点から紹介することによって、国内外のヴィジュアル・コミュニケーション手段を介して発信されてきた戦後東京のイメージの解読を試みます。
 都市計画や宣伝方法を規定する公的資料のみならず、個人の表現者や民間組織が生み出してきた珍しいエフェメラ類まで包括することによって、「理想都市東京」と「東京の実相」を対照し、現在まで引き継がれているグラフィック・デザインが、「東京」をいかに形付け、その断片から定型的に描こうとし、時には美化し象徴化してきたか、これを具体例に基づきながら検証します。
 これまで重要度の低い参考資料とみなされ、ミュージアムに収蔵されなかったエフェメラ類は近年、改めて注目を浴びており、ミュージアム・コレクションに加わるようになりました。社会の複雑な実況を細かく表現し、多角的に伝えるエフェメラ類は、ペーパーレスへと向かう我々にとって、貴重な視覚財産となりつつあります。本展示は、エフェメラを主とした展示企画を通じて、ミュージアムにおいて新たな方法論を導入する試みでもあります。


●基本情報
名 称: 特別展示『東京エフェメラ』
会 期: 2023年4月29日(土)-9月3日(日)
時 間: 11:00 −18:00(金・土曜日は20:00まで開館)*時間は変更する場合があります
休館日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館、ただし5月1日、8月14日、8月21日は開館)、6月25日、その他館が定める日
会 場: インターメディアテク2階「GREY CUBE(フォーラム)」
主 催: 東京大学総合研究博物館
入館料: 無料
住 所: 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3F
アクセス: JR東京駅丸の内南口から徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結、千代田線二重橋前駅(4番出口)より徒歩約2分

●展示紹介ページ
http://www.intermediatheque.jp/ja/schedule/view/id/IMT0263

●お問い合わせ先
050-5541-8600(ハローダイヤル)
国外からは+81-47-316-2772 (ハローダイヤル)>

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