この度、JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」では、現代美術実験展示『パースペクティヴ(1)』を開催する運びとなりました。
インターメディアテクの館内では、かつて東京大学で使用された戦前の什器をリデザインし活用しています。多様な什器の中でも、1916(大正5)年に建設された赤門倉庫(書庫)内から移設した鉄製のキャビネットは、最も古い什器の一つと言えます。本展は、これらの什器を使用し、前衛芸術から影響を受けた現代美術作家の作品が、歴史性をもつ什器に格納されつつ、等間隔に展開されることで、作品の輪郭を一層引き立たせ、現代美術における共時性を提示する試みになります。現代美術における共時的な地形を提示することにより、今後の美術に対する展望(パースペクティヴ)へと繋がる可能性も検証していきます。
展示期間中には、出品作家と東京大学総合研究博物館に関係する研究者によるディスカッション・イベントも予定しております。作品制作と学術研究のアプローチについて、着想から考察までを比較検証し、新たな関係性と可能性を模索していきます。
ご多忙の折とは存じますが、ご来臨賜りたくご案内申し上げます。
■展示公開事業
名 称
現代美術実験展示『パースペクティヴ(1)』
出品作家
今井紫緒/今井俊介/今津景/菊池敏正/高木大地/冨井大裕/藤原彩人
会 期
2017年1月24日(火)―3月26日(日)
会 場
インターメディアテク3階「バルコニー(HOMAGE)」
主 催
東京大学総合研究博物館インターメディアテク研究部門
■ディスカッション・イベント
3月3日(金)
「学術研究と芸術表現の比較1(立体作品)」
松原始(東京大学総合研究博物館インターメディアテク研究部門特任准教授/動物行動学)
今井紫緒/冨井大裕/藤原彩人/菊池敏正
3月10日(金)
「学術研究と芸術表現の比較2(絵画作品)」
黒木真理(東京大学大学院農学生命科学研究科助教/水圏生態学)
今井俊介/今津景/髙木大地/菊池敏正
時 間
18:00― (17:45開場、19:30終了予定)
会 場
インターメディアテク2階「レクチャーシアター(ACADEMIA)」
主 催
東京大学総合研究博物館インターメディアテク研究部門
■基本情報
時 間 11:00―18:00(金・土曜日は20時まで開館、入館は閉館時間の30分前まで)*時間は変更する場合があります
休館日 月曜日(月曜日祝日の場合は翌日休館)、年末年始、その他館が定める日
入館料 無料
住 所 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3F
アクセス JR東京駅丸の内南口徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結
■お問い合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)