この度、東京大学総合研究博物館と世amI(せあみ)は、JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」(IMT)を舞台に演劇創作を行う協働プロジェクトを始動することになりました。本プロジェクトは、ミュージアム空間における演劇創作の実験です。インターメディアテクの学術標本やミュージアム空間のさらなる創造的な活用の可能性を探求するとともに、新たな演劇表現に挑戦していきます。公演は来年を予定しております。
演劇とは、身体、言葉、空間による複合的な表現メディアです。俳優の動きや台詞、舞台装置、音楽、照明、そして観客といったすべてが一体となり、同一の時間・空間を共有することによって成り立ちます。本プロジェクトの狙いは、単に特殊な舞台としてのミュージアム空間で演劇を上演しようとするものではありません。演劇をさまざまな構成要素に分割したときに、その一つ一つをミュージアムといかにつなげることができるかを探求する、つまり、着想段階から演劇創作のプロセスにインターメディアテクのコレクションや活動、集まる人々などを有機的に取り込むことで、独自の演劇表現をミュージアム空間内に結晶化させ、真の意味においてミュージアムでしか実現することのできない演劇作品を社会に発信したいと考えます。
東京大学総合研究博物館はこれまでにも「Art & Science」をテーマに、さまざまなコラボレイターとともに、大学の所蔵する学術標本や大学博物館の研究活動とファッション、現代美術、音楽、スイーツなどの異分野を架橋する活動を行ってきました。一方、世amIは俳優/演出家/演技トレーナーとして日本で活動する韓国出身の金世一が主宰し、東洋の演劇思想と演技論を追究していく創作団体であり、実験的な演劇創作にも意欲的に取り組んでいます。
本プロジェクトでは、公開型の演劇創作プロセスを積み重ねていく実験に取り組み、今後、関連イベントとして、パフォーマンス、公開稽古、ワークショップ等をインターメディアテク内で随時開催する予定です。第一弾の関連イベントとして、下記の通り、本プロジェクト参画メンバーがインターメディアテクにおける演劇創作の可能性について語る公開座談会を開催し、一般参加者と意見を交わしながら、本プロジェクトの未来を考えたいと思います。マスコミの皆様には、本プロジェクトおよび関連イベントを広く周知していただきますよう、何卒お願い申し上げます。
■イベント基本情報
名称:公開座談会「Play IMT――インターメディアテクにおける演劇創作の可能性」
スピーカー:金世一(世amI主宰)、西野嘉章(東京大学総合研究博物館・インターメディアテク館長)他
日時:2014年11月7日(金)18:00-
(17:45開場、19:30終了予定)
会場:インターメディアテク2階ACADEMIA(レクチャーシアター)
参加費:無料(事前予約不要)
定員: 50名 *途中入退場自由、桟敷席およびスタンディングでの参加となる場合がございます
主催:世amI + 東京大学総合研究博物館
住所:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー/KITTE2・3F
アクセス:JR東京駅丸の内南口徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結
http://www.intermediatheque.jp/
■問い合わせ先
インターメディアテク 03-5777-8600(ハローダイヤル)
■世amI公式ウェブサイト
http://seami.net