JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク


【予告】蓄音機音楽会『ジャズ大集成(サミット)(42)――ホット・レコード・ソサエティー』

2017.08.25
ACADEMIA

日時 2017年8月25日(金)18:00(終了予定時間19:00)
場所 インターメディアテク2階ACADEMIA(レクチャーシアター)
参加費 無料(事前予約不要)
席数 48席(先着順)*席に限りがありますので予めご了承ください。
主催 東京大学総合研究博物館
協力 梅田英喜+マック杉崎
企画構成 東京大学総合研究博物館インターメディアテク研究部門


 インターメディアテク内階段教室「ACADEMIA」にて、蓄音機音楽会を定期的に開催しております。「湯瀬哲コレクション」から1920—1940年代ジャズの名盤を厳選し、銘機ヴィクトローラ社クレデンザなどで再生し、今やパブリックな場では鑑賞できない音の醍醐味を共有する機会を設けます。
 1930年代、ジャズがダンス音楽としてアメリカ文化の中枢を占めるなか、それを純粋な鑑賞音楽として位置付ける動きがアマチュアの中で生まれました。その先鋒となったのが、レコード店を経営し、ジャズ誌を創刊し、珍盤の復刻を企画した「ホット・レコード・ソサエティー」です。代表のスティーヴ・スミスは1938年にインディペンデント・レーベルの創立に乗り出し、1947年までトラディショナルおよびスウィングジャズの小バンドを中心に独自の企画を次々と制作します。ここでは、その宝庫からオリジナル盤を選び、シドニー・ベシェの伝説的な録音をはじめ、スウィングの真髄を追求したグループを網羅的に紹介します。


蓄音機音楽会シリーズについて

 「言葉をしまって置く機械」、「写話器機」、「蘇定機」、「蘇音器」― 音を録音し、それを無限に再生する仕組みが発明されてから、それが普及し、「蓄音機」という名称が定着するまで数十年かかりました。発明当時の人々は、音を発するこの謎の家具に関心を持ち、時には恐怖に襲われるほど当惑したといわれています。しかし、LPレコード、CD、そしてデジタルファイルの普及とともに、蓄音機は廃れ、ミュージアム等に残っているものはただの展示品となっています。本音楽会は、蓄音機を再生装置として再び活用し、機械がもつ本来の可能性を新たに味わうことを目的とします。
 東京大学総合研究博物館は様々な蓄音機を所蔵しています。ひとつは、1925-1928年に作られた銘機、ヴィクトローラ社のカナダ製クレデンザ「VV8-30」です。もう一つは、クレデンザをもとに、昭和初期の楽器設計者、平林勇(1904-1938年)が1931-1932年頃に製作した、独自の音声増幅システムを含む蓄音機です。
 音楽会では、蓄音機を用いて、レコードをはじめとする様々な音楽記録媒体を再生します。その中で最も貴重な音源が、2012年に総合研究博物館に寄贈された「湯瀬哲コレクション」です。ジャズを中心とした1万枚を超えるこの個人レコードコレクションには、多くのSP盤が含まれています。湯瀬氏が生涯に亘って形成したコレクションを最高級の蓄音機で再生することによって、希少な名盤を紹介すると同時に、デジタル時代とともに失われた「音」の厚みと奥行きを改めて共有したいと思います。アイポッドの時代に、インターメディアテクの階段教室に集まり、昔ながらの音楽会を体験することによって、ミュージアムを「共感覚」の場に転換する企画となるでしょう。

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