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この度、JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」では、開館十周年を機に特別展示『極楽鳥』を開催いたします。本展示は「インターメディアテク博物誌シリーズ」の第十回となります。
東京大学総合研究博物館と、ヴァン クリーフ&アーペルが支援する宝飾芸術の教育研究機関「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」とが共同で主催する本展示は、鳥をモチーフとした宝飾芸術の歴史的名品を、鳥の剥製標本をはじめ一級の自然誌標本および研究資料と併せて展示します。宝飾品、自然誌標本、スケッチ。「実物」とさまざまな「表現」による鳥の対話を通じて、鳥がどのように学術的に記載され、研究されたのか、また同時に芸術においてどう表象され、それがジュエリーの世界においてどのような工芸的表現に転換されたか、その変遷を明らかにします。
貴石や金属に最高峰の技術を施して生まれた装飾豊かな「鳥」は、工芸の頂点の一つに位置付けられます。一方、それら宝飾品を作ったアーティストの眼差しを理解するうえで欠かせないのが、そのインスピレーションの源となった鳥そのものです。本展示では、日本で初公開となる海外のプライベート・コレクションより、鳥をモチーフとした19世紀半ばから現代に亘る、多くのメゾンや作家による選りすぐりのジュエリー約100点とともに、東京大学総合研究博物館および山階鳥類研究所のコレクションから歴史的な鳥の剥製標本およびスケッチに焦点を当て、アートとサイエンスの観点から鳥をめぐる対話を演出します。
本展示は、鳥類の色彩や羽毛の多様性とその生物学的意味を知り、それにインスパイアされた人間のデザイン、そして人間の想像を超える進化の妙を体験できる場とすることが狙いです。特に、自然科学的視点の一つとして、展示の命名のモチーフとなったオオフウチョウ(極楽鳥)に注目します。極楽という名はその姿にふさわしいものですが、そこには歴史や伝説、そして保護という側面も秘められています。
会場デザインは、夜の鳥から昼の鳥、さらにファンタジーの鳥へ、すなわち暗い世界から幻想的な場へと、インターメディアテクの世界観にふさわしい、詩的な空間を演出します。
●基本情報
名 称: インターメディアテク開館十周年記念特別展示『極楽鳥』
会 期: 2023年1月20日(金)- 5月7日(日)
時 間: 11:00−18:00(金・土曜日は20:00まで開館)*時間は変更する場合があります
休館日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)、2月20日―27日、その他館が定める日
会 場: インターメディアテク3階
主 催: 東京大学総合研究博物館+レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校
協 力: 山階鳥類研究所
協 賛: ヴァン クリーフ&アーペル
企 画: 東京大学総合研究博物館インターメディアテク寄付研究部門+東京大学総合研究博物館国際デザイン学寄付研究部門
入館料: 無料
住 所: 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3F
アクセス: JR東京駅丸の内南口から徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結、千代田線二重橋前駅(4番出口)より徒歩約2分
●展示紹介ページ
http://www.intermediatheque.jp/ja/schedule/view/id/IMT0257
●関連出版物
展覧会図録
展示ガイド
カードリーフレット
チラシ
ポスター
●お問い合わせ
* (a)を@に書きかえてください
「極楽鳥展」の会場・展示品、インターメディアテク全般に関するお問合せ
birdsinparadise(a)intermediatheque.jp
「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」及びヴァン クリーフ&アーペルに関するプレス関係者問い合わせ
van_cleef_and_arpels_pr_japan(a)vancleefarpels.com
●主要展示物
ギュスターヴ・ボーグラン、孔雀のブローチ
1865年頃/ゴールド、パール、ダイヤモンド、サファイア、ルビー、エメラルド/個人蔵
シャルル・メレリオ、孔雀のブローチ
1910年頃/ダイヤモンド、エナメル/個人蔵
ヴァン クリーフ&アーペル、鳥のブローチ
1920年代/ダイヤモンド、エメラルド、オニキス、鳥の羽、プラチナ/個人蔵
ピエール・ステルレ、鳥のブローチ
イエローゴールド、プラチナ、ダイヤモンド/個人蔵
モーブッサン、ケツァールのブローチ
1960年代/イエローゴールドに彫金細工、サファイア、サファイアに彫刻、エメラルドに彫刻、ターコイズ、ダイヤモンド、ルビー、ルビーに彫刻/個人蔵
オオフウチョウ剥製
年代未詳/剥製標本/東京大学総合研究博物館所蔵
ズグロヤイロチョウ剥製
年代未詳/剥製標本/老田野鳥館旧蔵/東京大学総合研究博物館所蔵
カンムリバト剥製
年代未詳/剥製標本/山階鳥類研究所所蔵
河辺華挙『鳥類写生図』
嘉永7(1854)−大正9(1920)年/和紙に墨、彩色/東京大学総合研究博物館所蔵
●「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」について
フランスを代表するハイジュエリーメゾン、ヴァン クリーフ&アーペルの支援のもと、2012年にパリのヴァンドーム広場に創設されたレコールは、ジュエリーと宝飾芸術の世界を広く一般に向けて門戸を開いた世界で初めての学校です。通年、パリ本校と香港キャンパスにおいて講義を提供(英語、フランス語)するほか、東京、ニューヨーク、ドバイなど主要都市において特別講座を開催し、世界中に学びの場を広げています。当校はまた、展覧会や出版物、美術館や他の学術機関とのパートナーシップ、オンライン教育ビデオ、ジュエリーと宝飾芸術に関するライブラリーの公開などを通じて、さまざまな形で研究支援を行っています。
https://www.lecolevancleefarpels.com/jp/ja