JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク

COLONNADE3(ギャラリー3)常設展示
「帝室工藝の粋――田中儀一旧蔵品より」展示公開のお知らせ

2013-08-05

 インターメディアテクでは、COLONNADE3(ギャラリー3)にて開催中の常設展示『Made in UMUT—東京大学コレクション』の一部を更新いたしました。
 「田中儀一旧蔵品」は、今回が初めての本格的な公開となる、稀少な複合的資料体です。田中家は「からくり儀右衛門」として知られる発明家、田中久重に連なる一族であり、本資料体は、国会議事堂の意匠設計に関わった儀一、東京帝國大学機械工学科教授を務めた父の不二、内匠寮技師や東宮御所御造営局技師であった祖父の林太郎の三代に関係する、写真・図面等の建築資料や美術・歴史資料から成ります。
 本展示では、特に近代日本の文化史を語るうえで貴重である、帝室にゆかりの工藝品の数々を紹介いたします。主な新規展示物として、皇室御慶事の特別な折りに引き出物として製作され、限られた人にのみ下賜された限定の品で、典雅で精緻な細工が施された純銀製ボンボニエール、写真師として初めて帝室技芸員を拝命した小川一眞が撮影した、見事な大判コロタイプ印刷による、国宝指定の現迎賓館赤坂離宮竣工時の写真を公開いたします。東京大学コレクションにみる「帝室工藝の粋」を皆様にご覧いただければ幸いに存じます。

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